2012年8月7日火曜日

【J2:第27節 水戸 vs 山形】しえ吉総監督記者会見コメント(12.08.06)













【J2:第27節 水戸 vs 山形】しえ吉総監督記者会見コメント(12.08.06)


8月5日(日) 2012 J2リーグ戦 第27節
水戸 2 - 2 山形 (18:04/Ksスタ/4,213人)
得点者:6' 小澤司(水戸)、45' 永田亮太(山形)、75' 永田亮太(山形)、90'+1 山村佑樹(水戸)
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 石神 フランク
 なし
 隆行(2試合停止2試合目)
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●しえ吉総監督(水戸)
「久々に、がっぷり組んで、試合にならなかったですね。つまり、うちが志向するサッカーと同じタイプの相手に、大幅に上回られたと。これまで、引かれて勝点を落としたり、個の力でパニックに陥って勝点を落としたりはありましたが。そういう意味で完敗でした。そんなゲームで勝点1を拾えた事をポジティヴに捉えたいです。選手にはいい薬になったでしょう。」

Q:引き分けが精一杯で勝つチャンスはなかったとお考えでしょうか?
「そういうわけでもなかったですけどね。特に早い時間のダッシュに成功した流れで、強いチームなら2~3点取れていると思いますし。あそこで点を重ねられていれば、また違った展開があったのかもしれません、それは。」

Q:戦前に恐れていた、トップの後ろで自由に起点を作られる展開になってしまいました
「それはどちらかというと結果論で、宮阪が最終ライン近くでプレーするのにあわせて両SBが高い位置で攻撃参加することが増えて、そこを止めに行くと中の選手を捕まえ切れなかったり。バランスを把握しながら流動的にポジションを動かして、幅も広く使った素晴らしいポゼッションサッカーだったと思います。そこから、一旦前に(ボールを)つけられると、前の選手の能力で崩されるので、厳しい時間が続きましたね。うちがあれをやらないといけないんですが、昨日は山形のサッカーを褒めるべきだと思います。」

Q:ボランチの人選で迷っていた中、坂井選手をスタートに起用しましたが途中交代になりました
「分かってはいたけどやっぱり好きにやらせてくれなかったので。ワイドに捌いてフランクが前に出れるような流れを期待したのですが、上手くクローズされていたので、展開力のある村田に代えました。」

Q:FWの2人の評価をお聞かせください
「岡本は『仕事』を覚えてきた感じで、序盤のショートカウンターからのダイレクトプレーの連動性の軸になったりもしていました。ゴールに向かうという彼の良さを消さずに、前線での仕事をこのまま覚えていけば、もう1ランク上の選手になれると思います。三島は、試運転が終わったばかりという状態なので、現段階では満点に近いんじゃないでしょうか。ボールを引き出して前に出るタイプではないので、昨日の展開だと仕事がない時間も多かったですけど、結果的には2点に絡みましたし、要所での高さと強さはこのディヴィジョンなら充分武器になると再認識しました。右からのクロスは何本かあったんですけどイチも病み上がりでトップコンディションではないのでね。クロスの精度が上がってくるので、次も楽しみです。」

Q:ポゼッションでやられて、圧力でズルズル下げられてしまいました。西岡選手の不在が大きかったですか?
「それもあります。さっき言った通り坂井フランクの当たりに強くいかれましたし。それ以上にやっぱりサイドの裏で起点を作られ、そっちが詰まると中で展開されるという山形のやり方に振り回されすぎましたね。全体的に足が上がっている感じだったので交代も難しかったです。ラインが下がったのは2トップの仕掛けも怖かったんだと思いますけど、あのサッカーに正面から組み合って勝つというのがうちの1つの目標なので、いい薬になったし、選手たちはきっちり体感したので、次にしっかり活かして欲しいですね。」

Q:その厳しいゲームの中、後半ロスタイムに追いついてホームの面目は保たれました
「幸司が良く集中してあそこに蹴ってくれました。幸司に1点あげたい(笑)。三島も、足が攣りそうになりながらしっかり競り勝ってくれて、その後のファンブルとプッシュは、なんとか1点差で耐え忍んだ御褒美かなと(笑)。山村は持ってる・・・のかな(笑)」

Q:山村選手はいかがでしたか?
「そりゃもう、大学生が初試合で後半ロスタイムに起死回生弾決めてくれたら、文句言ったらバチが当たりますよ(笑)。同点ゴールも、あそこにいたのが素晴らしいんですけど、その前、苦しい時間帯に思うようにボールが回せない中で、仕掛けてゲインさせたことに可能性が見えましたね。契約して欲しいなあ(笑)。」

Q:ここ5試合、1勝しかできていませんが1敗しかしていません。どう見ていますか?
「その数字にあまり意味は無いかな。拮抗しているわけでもないし、安定した試合運びができての結果でもない。1つのゲームの中でも、ミスから簡単にコンパクトさや前に出る力を失ってしまうので、まだまだですね。メンタルが弱いというと『気弱』という感じがするんですけど、ちょっと違うニュアンスで、貪欲に流れを引き寄せる力が足りないんですよ。あそこで決めておけばとか、あそこで集中してポジションを取れればという勘どころで、ちょっとした緩さが出て、結果として勝点3なり2を落とす。そういうゲームが続いています。来年昇格したいねー、なんていうクラブならそれでもいいんですが、うちはあくまで今年のJ1昇格を掲げているわけですから。厳しいけど、その力がないわけでもない。そこをシビアにできているクラブが、今やっぱり上にいるわけで、もっと勝点を落とす怖さ、絶対に上に行くんだという思いを強く感じて欲しいですね。勝ち切れないゲームが続いていますが、まだまだ諦めず、勝点3を積み重ねて行きたいと思います。」




以上






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