【J2:第22節 東京V vs 水戸】しえ吉総監督(水戸)試合前日会見コメント(12.06.30)
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●しえ吉総監督(水戸):
「前節は自分達の武器を削がれながらも勝つためのサッカーをして勝点3をもぎ取ってくれました。その姿勢を新たなベースとして、この週末は自分達の良さを発揮しながら勝てるゲームにできればいいなと思っています。」
Q:削がれた武器というのは繋ぎの部分ですか?
「そうですね。もう少しいい形でポゼッションして、ショートカウンターの連続ではなく、自分達のリズムで攻撃を仕掛けることが理想です。京都の中盤から前は、スムーズに精度の高いパスを、素早く繋いでくるので、ちょっと構えた部分もあったのかなと。怖がったわけではないですが、もう少ししっかり持ってリズムを作りに行くこともできたんじゃないかと思います。」
Q:今節の相手、東京Vも高い個人能力を誇るチームです。
「個人的には京都よりポテンシャルは上だと思っています。右サイドの西と森が、技術が高いレベルにあるだけではなくサッカーを良く知っているし、一旦前に入ると阿部のドリブルも怖い。右だけをケアすると左の飯尾中谷も前に出てこられる。ボランチもよく絡む。ほぼ全員フィニッシュの形を持っていますし、向こうのテンポで試合させてしまうと何点入るか分からないチームですよね。」
Q:抑える自信は?
「それは『無い』とは応えられません(笑) ただ、後ろはけが人の影響で磐石とはいかないので、前線から最終ラインまでの連動した守備をしないといけません。多少押し込まれても、逆に持たされた時間帯も、焦ってバランスを崩さないことが必要ですね。しばらく島田が欠場と言うことで橋本が2列目左に下りる可能性が高いのですが、例えばその場所でいかに森の動きを制限できるか。あるいは、西岡フランクの所で隙を作らずにいい距離感を保って、いかに前線とサイドにいいボールを供給できるか。ヴェルディのボランチを前に出すと厄介なので、イーブンのマッチアップの時間を長く作りたいです。我慢して、相手のパワーを奪って、自分達のテンポが出てきたところで攻勢に転じたいですね。序盤で先制するに越したことはありませんが、相手の能力の高さを充分リスペクトして、90分トータルで勝てるゲームマネジメントをしたいと思います。」
Q:過去2節(大分戦・京都戦)よりも守備的なイメージで試合に入るということでしょうか?
「そう言う訳ではないです。いま述べたように、橋本がいい形で攻撃を作ることでヴェルディの右サイドを封じ、西岡フランクが前を向いてプレーすることでヴェルディのボランチを封じることができると思っているわけで、それが結果的に守備になると。相手に持たれた時のリスクヘッジは各自しっかりやってもらうとして、基本はどのポジションでも、攻撃に転じるための守備をするということです。相手キーパーへのプレッシャーも守備ですからね、このところいいチェイスができているので、続けて欲しいと思います。」
Q:島田選手・市川選手・輪湖選手・塩谷選手・ちょっと前なら加藤選手。主力に怪我が相次いでいます。台所事情が厳しいですね
「そこはもう割り切ってやるしかないので。今のところ、それで負けたというネガティヴな要素よりも、そのおかげでバックアッパーがしっかり結果を出して層の厚さを増すというポジティヴな要素の方が大きいので問題ないです。後ろから来た選手には、前の連中が休んでる間にポジションを奪ってやるくらいの強い気持ちで臨んで欲しいですね。」
Q:総監督が楽しみにしていたという深津選手との対戦ですが、また出場停止になってしまいました
「アイツは水戸とやるのが嫌なんでしょう(笑) 成長した姿を見たかったんですけどね、まあ深津は深津ですよ(笑)」
Q:シュートの意識を課題に取り組むトレーニングを長く続けていますが、変化は見えてきましたか?
「練習ではね(苦笑) ゲームになると中々いいのが打てませんね。癖なのか自信がないのか。もう少し前に運びたがってしまう。前節はそれで結果が出たから今は言いにくいんですけどね(笑) それでも、京都戦でも『今打てば効果的だ』というシーンが3~4回あったので、そこはやっぱりシュートをチョイスして欲しいなと。ヴェルディの真ん中は強いし、単純なクロスボールや突破だと簡単に潰されるので、変化は欲しいですよね。フランクや橋本小澤辺りで何本か意外なタイミングから枠に飛ばして慌てさせたいですね。」
Q:後半戦スタートとなります。前半戦のような取りこぼしを減らせば上位にいけると思うんですが?
「そこはあまり考えずにまずは目の前の強敵ですが、中期的にはケガ人の多さが心配ではあります。どのチームもそうなんですが、夏に向けてコンディションを落としたりする選手が出てきてしまうと思うので、もうほんとに、サブのメンバーもスタッフも一丸となって乗り切るしかないですね。順位的には、我々はまだ前々下ですし、3つ勝ったら一気に上位へ、その後連敗するとまた2桁という状況はもう少し続くのかなとも思うので、あまり気にせずやって行きたいですね。培ってきたサッカーで結果を出すという強い信念を持ってやれば、順位はついてくるのかなと。まずは明日、しっかり勝っていいスタートを切りたいと思います。」