6月2日(土)J2 第17節 水戸 vs 栃木(13:00KICK OFF/Ksスタ)
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●しえ吉総監督(水戸):
「えーと、予想より少しだけ早く、負けが込んでまいりました(苦笑)ですが、選手たちはまだまだ前を向いているし、負け慣れ体質が浸透する前に、状態を戻して上位に食い込んで行きたいです。それには、このダービーはいいきっかけかと。GWの4連勝もダービー草津戦を勝ったところから始まりましたし。」
Q:セットプレーの守備に甘さがあり町田戦でも危ない場面を作られました。セットプレーが得意な栃木への攻略は?
「どちらかというと、重要なのはセットプレーそのものよりセットプレーに至るプロセスですね。菊岡高木というJ2では名の通ったキッカーがいる以上、危ないエリアでのセットプレーはある程度失点を覚悟しなければいけない。セットプレーは試合の流れに関係なく点数が入るものですし。なので、そこの至る過程つまり、求めるのは危険なエリアで簡単に前を向かせないような守備ですね。ポストに入る棗にいい形でボールを落とさせないこと、後列の飛び出しに不用意に釣られて簡単に飛び込まないこと。過程という意味でもっと重要なのはその前ですね。前線での守備が機能していればピンチの回数自体が減るので、ウチの持ち味を活かすためにも前線とボランチのところの守備はしっかりやってもらいます。常に前目に位置取る菊岡の後ろのスペースを使って攻撃できれば彼も思うように前に出られませんし。セットプレーそのものよりも、前線と中盤のせめぎ合いで勝つことが重要だと考えています。」
Q:逆に、セットプレーからの得点はプランに入っていますか?
「プランに組み入れられるものではないですが、うちはどちらかというと人に付かれるよりもゾーンで守られた方がやりやすいという選手が多いので、ゾーンで守る相手には当然狙っていきます。栃木はエンジンがかかるのが遅いイメージがあるので、前半にセットプレーで先制してダメージを与えたいですね。」
Q:町田戦の前半苦しんだボールの収まりの面で、今節は鈴木隆行選手が戻ってきます
「そうですね、隆行のところで時間が使えるのは大きいので助かりますね。今週は攻撃に大きく時間を割きましたし、隆行に預け人数をかける、パワーのある攻撃をお見せできると思います。本人も得点と勝利への渇望がピークだと思います。考え過ぎてた部分を消化できたフシがあるので、よりゴールに近いプレーを見せてくれるでしょう。」
Q:鈴木隆行選手とフランク選手を並べるプランはありますか?
「哲二の中ではあるでしょう。収まりのいい2人ですが、タイプは違うのでフランクの足がもてば、展開によっては明日の後半見られるかもしれません。ただ、利き足が一緒なので、ボックス周辺での細かい繋ぎでゴールに向かう時、入りたいスペースが一緒だったりする難しさはありますが。北九州戦のように、相手の足が先に上がってくれれば、2人の繋ぎでフィニッシュを連発できる能力を持ったいいコンビだと思いますよ。レフティー同士の割には相性はいいと思います。」
Q:クロスに対しての入り方に迫力不足を感じます
「人数も動き方も迫力不足ですね。中に入る選手も、市川と輪湖はじめクロッサーを信用していないなんてことは当然ないんですが、相手のゾーンだと判断して諦めてボールウォッチャーになっていることが多い。そこで踏み込んで相手の前に顔を出さないとねえ、入るもんも入りませんから。そこは今週も少しやりました。あとはクロスに対してきれいに決めようと考えず、こぼれたボールにつめる準備も足りないかなと。カウンター以外の攻撃なら後ろの選手が追い越して相手DFを混乱させてスペースを作ったりしないと難しいと思います。クロスボールに対するアクションだけではなく、アタッキングサードに入って以降の動きが全般的に乏しかったですね。練習ではできているので、あとは試合でしっかり成果を出してチャンスを量産して決めて欲しいですね。」
Q:コーチング・バランス・そして攻撃と、良くなかった3試合で課題が移ってきました。状態は上向いていますか?
「まだまだですけどね、フットボールにおいてチームの課題が後ろから前掛りになってきたのはいい傾向ですね。失点をしないためのアプローチから、得点をするためのアプローチに変わってきたと。正直気持ちの部分が大きいと思うんですよ。得点を決めるにはチャンスが必要で、負けていた時からチャンス、あるいはチャンスの一歩前まではずっと相手を上回っていたわけですし。その先で、つまり相手が一番怖がるところで急にギアが落ちるのは気持ちの問題だと思います。それを前節終了後に哲二が怒鳴ったわけですが。それでもバランスが修正され、町田戦の後半からはそれを攻撃に繋げることにも成功したので、あとは気持ち。チャンスを作ったら、あとは決め切るんだという気持ちをどの選手にも持ってもらわないと。相手に関係なく、勝点3に近づいてきたな、という感覚はあります。」
Q:水戸と人事交流が多い栃木ですが、意識しますか?
「いえ別に(笑)勝ったらザマーミロ感が増して嬉しいですけど、勝ち以外の結果なら知らん振り、どこのチームに対してもそんな感じですね(笑)」
Q:良かった頃の、走り勝つサッカーはそろそろ取り戻せそうですか?
「と、思います。そうなってもらわないと困る(笑)やはりそれを遂行するにはポストプレイヤーの能力がある程度必要になってくるので。隆行が収めて両脇を小澤と橋本が、裏を島田が使えれば、さらにボランチが前に顔を出せる展開になれば後半20分以降栃木もだいぶ消耗すると思うので。あとはもう、前に焦り過ぎないことですね。点が取れていない焦りはどうしてもあるので、前節のようにそれがプレーに出てしまうとお互いスペースを消し合って機能不全になるので。ただ前に前にだけではなく、空気をしっかり感じてその時その時の相手の急所に近いところを突いていければなと。シュートの意識はだいぶ高まったと思うので、走れる水戸 だけでなく 決め切る水戸 をお見せしたいです。ホームなのでね、ダービーと言うことよりも優先して、単純にホームだから勝利は最低条件です。天気も持ちそうですし、皆さん明日も一緒に戦いましょう!」
以上
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