2012年4月9日月曜日
【J2:第7節 水戸 vs 千葉】しえ吉総監督(水戸)記者会見コメント(12.04.08)
【J2:第7節 水戸 vs 千葉】しえ吉総監督(水戸)記者会見コメント(12.04.08)
4月8日(日) 2012 J2リーグ戦 第7節
水戸 0 - 1 千葉 (13:04/Ksスタ/5,373人)
得点者:71' 田中佑昌(千葉)
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●しえ吉総監督(水戸):
「見方によっては、『今年の水戸もここまでか』と思われた方もいるかもしれません。それも間違っていないと思います。ただ、(試合直後の)今、映像を見ずに記憶で簡単に分析すると、個々のクオリティがそれほどかけ離れていたとは思えません。ただ、攻撃においても守備においても、ここぞと言う勝負どころで怖がってしまったと言うか、最後の一手をきちんと打つには、メンタル的な面がちょっと足りなかったのかなと言う印象です。前半に決定的なミスが立て続けにあったのも影響したと思います。圧倒されたという感じは無く、個々が役割を最後まできちんと果たせば勝つチャンスも充分あっただけに悔しいです。アウェーでの試合では、蘇我のクラゲとなってチクリと一刺ししてきっちりリベンジすることをここに誓います。」
Q:前半の、水戸の時間帯の中で点を取れませんでした
「考え過ぎですね。相手が1本のタテを嫌がるタイミングでこねてしまう。真ん中にも反対サイドにもフリーマンがいて、欲しがっているのに、狭いサイドで短く繋ごうとする。ポゼッションのためのポゼッションになってしまっていて、怖さが無かったと思います。流れが来ている時というのは、ボールを持てる時間なのではなく、点を稼ぐ時間なのだという認識に変えていかないとダメですね。崩す前に長いのを打たれた方が嫌な時もありますし、繋ぐサッカーが相手のイメージ通りで(悪い方に)はまっている時は、蹴って流れを変えたりも必要でした。ただ、今日のように狭いエリアで小さなサッカーをしていれば、ターゲットとなる隆行もサイドに流れてボールを受けに来てしまうことになりますし、間合いを詰められる前に、ボールサイドを変える工夫などが今後必要になると強く感じました。」
Q:サイドの狭いエリアだけでなく、中央での回しも窮屈な感じがしました
「捌き役の西岡のところに強いプレッシャーがかかっていたので、その前の小澤と島田、あるいは両サイドバックへ効果的な散らしが出来なかったことが1つあります。西岡とフランクが、ちょっと怖がって自分のタイミングで蹴れていなかったかなというのもあります。前3人が(ドリブルで)突っかけても相手に人数をかけて落ち着いて対応されたので、中々チャンスになりませんでした。先ほど言った、ライン際の小さいサッカーもそうですが、視野を広げて効果的な長いパスを使えないと厳しいですね。」
Q:今日も左サイド偏重に感じられましたが
「市川と対面する深井が、速さだけではなく、起点・配球・そしてフィニッシュ、どれも高いレベルでこなす前線のキーマンなので、ある程度は仕方ないかなというのはありますが、ウチのボールで、深井が中に絞っている時や、その裏などで市川がフリーになって呼んでいても逆サイドからはおろか、中央でフリーの選手がボールを持っても出てこなかったので、市川はだいぶストレスだったと思います。後半、疲れと膠着が見えてきていた時間帯に、何度も広大なスペースを前に手を大きく振っていた市川にボールが出ていればまた違う展開があったと確信しています。その後何度か右を使う場面がありましたが、『今度は右に出しますよ!』というシグナルを出してからの展開なので、簡単にリトリートされてしまいました。チームとして、あのスペースを使えなかったのは結果に影響したと思います。」
Q:橋本選手と西岡選手が退いたあと、ゲームを組み立てる手を失ったように見えました
「見えたんじゃなくて、失いました。ただ、橋本はいくつかのミスの後、完全に集中を欠いてボールコントロールがルーズになって常に狙われていて、リスクヘッジの意味合いもありました。点を取られてからになりますが、西岡の交代は前線を厚くして点を取りに行くメッセージ、内田の投入は、守備をするには足が重かったフランクの自由度を上げようという狙いだったと思います。結果論としてはテッツジーの思い描いたプラン通りには事が運びませんでしたが、それは交替選手個々のクオリティの問題というより、展開のアヤとジャッジと、なにより最後までコンパクトを保ち集中を切らさなかった千葉の中盤とバックラインによるところが大きいですね。本間のキックが相手に渡ることが多かったのも、リズムを作れなかった要因だと思います。分かっている選手なので次に向けて心配はしていませんが。そもそも、7試合で3失点の守備陣に敗因を求めるのはナンセンスですね。相手は千葉、強いのも分かっていましたし、1失点は想定内。ホームですし、2点以上取って勝つというのが我々のプランでした。」
Q:トータルで考えると、この敗戦は自滅と言うことですか?
「いえ、千葉と水戸の間には厳然たる差は存在しました。ただ、それは乗り越えることが出来ない差ではなかった、というのが最初にお話したことです。相手に関係なく、水戸が水戸のフットボールで勝点を得るために成すべきポイントが10あるとしたら、今日は6程度しかできていなかった。今年の感じだと、恐らくJ2の平均的なチームには6~7程度、千葉や京都のような、各ポジションにタレントを配置できているチームには9~10程度こなした所がスタート地点で、そこからひらめきや運で勝点3を奪うというのが今年の立ち位置だと思います。今日は悪くも無いが決して良くも無い。千葉クラスの相手にそれでは勝点を奪うには至らないと言うことですし、10のポイントを6程度しかこなせなかったのは、メンタルによる自滅よりも、千葉に良さを消された部分が大きかったと思います。ただ、試合中に(メンタルが)折れてしまって本来の能力を発揮できていないように見えた選手が少しいて、それは非常に残念ですし、火曜水曜のトレーニングで様子を見て、精神的に落ちてる選手は容赦なくパンツ一丁で永平寺に送り込みたいと思っています。」
Q:懲罰ですか?
「いえ、愛情です(笑)」
Q:これで4試合連続無得点です
「大問題ですね。今現在の『繋ぐ意識』に、蹴る意識と早く前に運ぶ意識、フィニッシュを強くイメージした繋ぎと言う要素をすぐに組み込んで行きたいです。今日雄斗と内田が初出場しましたが、今のレギュラーメンバーの状態とチームの結果を見て、激しいアピールを出来ないサブ以下の選手は、恐らく出番も来年の契約も無いと思います。見所も武器もしっかり持っている選手も多いですし、期待はしています。新しい血は今後どんどん入るでしょうし、それに刺激されてレギュラー陣も頑張るでしょうし、今のメンバーでも充分上を目指せると思っています。」
Q:試合後のスタンドからは温かい声や拍手も飛んでいてちょっと意外でした
「僕はVIPルームで焼酎を引っ掛けながら最後の挨拶を見てたんですが、ファミリーやライト層が多いバックスタンド中央付近はともかく、クルヴァで大きな拍手が起きたのには面食らいました。選手に誤ったメッセージを送ることにもなりかねないので、個人的にあれはどうなのかなと思います。昇格を声高に叫ぶチームが、拍手をもらえるような試合ではなかったですね。もちろん、怒っていた方、失望された方も多かったでしょう。サポーター・ファンの皆様からの支援を受けてリーグを戦うクラブの一員として、大変申し訳なかったと思っています。ホームでやっていい試合ではありませんでした。」
Q:順位がだいぶ下がってしまいましたね
「負けたら順位表を見ないようにしてるんで知らねーっす」
Q:試合終了間際に荒田選手が投入されました
「興味ねーっす」
Q:荒田選手と何かお話はされましたか?
「興味ねーって」
Q:先ほどジャッジの件に触れられていましたが、柱谷監督も退席処分となりました
「試合を通して、不安定さはあったと思います。ぼく自身、ジャッジに関しては『完璧ではない人間が裁く以上、ある試合、またはある試合の1つの流れの中での不公平さはあるが、シーズンを通せばどのチームにも有利不利は無くなる』というのが持論なのですが、今日の試合に関しては、後半の勝負に出なければいけない時間帯で、明らかにおかしいと思われる、水戸側に不利なジャッジが頻発したように、ぼくも感じましたし、ベンチもそう感じたんでしょう。レフェリーの、時間帯によるストーリーへの関与も人間である以上多少出てしまうとは思いますが、この試合最初のチャンスを作った橋本のトラップはハンドですし、前半の千葉の黒ハゲが犯した水戸FKの邪魔は、距離不足・反スポーツ行為・遅延行為、このすべてが故意だった訳で、合わせ技で余裕のレッドが妥当だと思います。テッツジーの退席ですが、後半最大のチャンスを目の前でファウルで潰された挙句に流されたわけですから。あれで黙っていたら闘将柱谷の名がすたるんじゃないですか(笑) あ、最後にぼくからちょっといいですか?」
Q:どうぞ
「試合後の拍手や温かい御声援、本当にありがたいです。ただ、先ほども僭越ながら意見させていただきましたが、今日のような試合では、それは選手たちに誤ったメッセージを送ることになりかねないのです。お話しする順序がおかしいかもしれませんが、皆さんの声は、恐らく皆さんが考えていらっしゃるよりはるかに選手の耳と胸に届きます。4試合360分間、1点も取れずに優しい声や拍手を受けてしまった選手には、全員とは言いませんが、深層心理に【別にこれでいいんだ】というイメージが残る可能性を否定し切れません。もちろん、彼らは全員頑張っています。しかしながら、彼らフットボールのプロッフェッショナルが『90分頑張って走りぬく』というのは、皆さんが1週間伝票を整理したり汗をかいて営業先を回ったり、野菜や魚を売ったり、学生さんなら、1週間元気に学校に通う、と言うことです。その上で伝票の書き損じを多くしてしまったり、営業成績が一向に上がらなければ、上司に怒られたりするでしょう。学校に毎日頑張って通っても、テストで悪い点を取ったらお父さんお母さんに怒られるでしょう。水戸ホーリーホックの選手たちは全員、我々が胸を張ってピッチに送り出しているプロフェッショナルです。走り切って、頑張ってボールを追って当然なのです。それが出来なかった時は、遠慮なく叱ってやってください。皆さんのお叱りの言葉の裏には愛情があることを、ぼくらも選手も分かっています。甘やかすばかりでなく、時には厳しい言葉が必要な時もあると、ぼくは思っています。それが選手が歯を食いしばって更に上を目指すための原動力になる可能性は大いにあります。ぶっちゃけ、今までのような、無事にシーズンを過ごせばOKという逃げ道は作らず、昇格を絶対的な目標と掲げて望んでいるシーズンです。選手・スタッフの覚悟もかなりのレベルですし、人格否定をするような言葉でなければ、皆さんが思いの丈をぶちまけて下さることはチームの甘さを減らすためにも大いに歓迎します。しかし同時に、彼らのもたらす得点、あるいは勝点3というものは、仕事の1つの結果に過ぎないのですが、他の一般的な職業では考えられないほどの幸福感や人生の潤いを皆さんに与えるものだと自負しております。彼らが素晴らしい結果を出したときには、皆さんもどうか、最大限の賛辞と拍手を彼らに送ってやって頂きたい。その年その試合その一瞬にピッチに立っている選手たちは、我々クラブとサポーターの皆さんと水戸・茨城と言う地域の共通の宝物であり、デキの悪い、そして可愛い子供たちです。本気で向き合い、本気で叱り、愛情を注いでやってください。我々のクラブはカネがない分、選手・スタッフ・サポーターや各種関係者の皆さん1人1人という、人間こそが最大の財産だと捉えております。今日はひどい内容で負けてしまいましたが、これで終わりではありません。水戸ホーリーホックには明日もあれば来週も来年も、10年後100年後だってあります。皆さんの言葉や思いの1つ1つがクラブを、チームを、選手を育てます。以上のことを御理解頂いた上で、それでも悪い試合でも拍手を送りたい方はどうぞ送ってやってください。その拍手は、形式的で薄っぺらいそれと違い、きちんと気持ちが選手に伝わることでしょう。一緒に笑い、喜び、泣き、時にはケンカもするし腹の底から怒ることもある。水戸ホーリーホックは、皆さんの人生と共にありたいと思います。但しこの長い話は、ぼくの個人的な思いだと言うことも一応付け加えさせていただきます。今日は思うところがあり、つい話が長くなってしまい申し訳ありませんでした。」
以上
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3 コメント:
水戸の追っかけ十何年もやってりゃ勝って嬉しかった経験より負けて悔しかった経験のが多かったけど
昨日は選手に「おつかれ」も言いたくないくらいだった。
ヤジと叱咤は違う。深井に「チビ」言うてた奴は「ウチのオザーはどうなんよ」と呆れたけど。
あの試合見せられて拍手した人の気持ちわかんないや。
選手には千葉戦を引きずらないで欲しいですね。
切り替え、切り替え!!!
敗戦引きずってモチベーション下げないように!!!
ただクロスボールが低すぎてゴール前まで届いていないので、そこは改善して欲しい。
監督、コーチ陣は福岡のスカウティングと一緒に昨日の千葉戦は徹底的に研究して欲しいですね。
千葉戦の悪い点、改善点、改善策を思いついたらなんでも意見出して、どんどん話し合って欲しいですね。
攻撃面、守備面両方たくさん有ると思います。特にプレスを掛けられた時の攻め方かな。
監督、コーチ陣は徹底的に千葉戦を引きずってもらいたい。
>うえ
昨日拍手が聞こえたとき一瞬、なんつうハートの強い連中なんだ、と思ったけど、どう考えてもそうじゃない層でした(´・∀・`)
温かい通り越して、あんなん失礼
>した
多分俺らより悔しさは感じてるけど、同時に7試合3失点、7試合で2敗、破綻してるわけじゃないってことも俺らより分かってるから大丈夫だと思う
プレスの激しさは昨日の、手負い状態の千葉がトップクラスだと思うんで、あれをベースに常時それを上回るサッカーをして欲しいなあ
でもやっぱフィニッシュの1つ前2つ前だよ、あそこで冷静さもクオリティもないから相手に簡単に前に出られる。足元の技術がある程度高いことは分かってるんで、上手いチームより強い(怖い)チームになって欲しいねえ。
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