しえゴラ

2012年6月18日月曜日

【J2:第20節 大分 vs 水戸】しえ吉総監督(水戸)記者会見コメント(12.06.18)













【J2:第20節 大分 vs 水戸】しえ吉総監督(水戸)記者会見コメント(12.06.18)
6月17日(日) 2012 J2リーグ戦 第20節
大分 1 - 0 水戸 (18:04/大銀ド/6,459人)
得点者:90' イドンミョン(大分)
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●しえ吉総監督(水戸)

「内容は素晴らしいが結果は最悪。フットボールというのは本当に難しいスポーツです。完封されての連敗で、怒りたいのに怒れない(苦笑)去年からも、今年の春からも、チームとしての内容は明らかに上積みされているし、この試合も甲府戦も、勝利に値するコレクティヴなフットボールをしたのは我々です。そこは誇りに感じています。ただ、その我々が目指すのはあくまでもJ1昇格。内容に関係なく勝点3を奪うことが第一目標です。そういう意味では今回の大分遠征は失敗でした。先日も言ったことですが、内容を9:1で圧倒的にまさっても、歴史には1-0で水戸が負けたとしか残らない。順位表で言うと大分が勝点を3積んで上に行き、水戸は勝点0で順位を下げる。それしか残らない。プロのリーグ戦での結果は勝点0か1か3だけです。それは5部のリーグ戦でもワールドカップのGLでも一緒。いい内容でサッカーできていることは間違いないので、選手たちには自信を持ちつつ、勝点をもぎ取る本当の強さと言うことに関して厳しい目で自分達を評価し、向き合ってもらいたいと思います。」

Q:レギュラーのCB2人を欠いた苦しいスタートでしたが代役の2人の評価は?
「代役とかレギュラー関係なく、ほぼパーフェクトでしょう。ヨンギも代も強さを発揮し、森島に対してアタック&カバーを徹底して仕事をさせませんでした。特に代はプロ初先発だったのですが、ずっと水戸のCBとして出場していたかのような落ち着きでラインコントロールも完璧でした。嬉しい驚きでした。」

Q:両サイドバックも含めて、非常に安定していましたね
「守備に関する市川の駆け引きもほぼパーフェクト。石神が更にプロになっていました。攻め上がった時に中を見てプレーすることもできていたので、あとはいいクロスを上げる危険性を相手に感じさせることができればもっと楽にプレーできるでしょう。退場は問題ではないですね。1枚目が、もらった瞬間にぼくを含めた試合を見ていた全ての人が『今日はこれでカードになるのか!?』というレベルのものでしたから。退場者というより犠牲者ですね、昨日の石神は。」

Q:失点の場面は集中が切れたんですかね?
「どうでしょう。セットプレーで決まる時はあんなもんですよ。仕方ないと言ったら語弊がありますが、あのセットプレーの失点よりも、そこまでに点が取れていなかったことの方が問題ですね。」

Q:やはりフィニッシュの精度に問題があったと?
「精度よりはチャンスメイクとシュートの意識ですね。ハイプレッシャーと素早いボール回しでほとんどの時間うちが攻撃していたわけですから。昇格を狙うようなチームなら、シュート16~20本で2~3点取っていないとおかしい内容でした。そうなっていなかったことが問題です。」

Q:珍しくオフサイドを繰り返した橋本選手、ゴールへの意識が強かった鈴木(隆)選手、1度はネットを揺らした島田選手など、ゴールへ向かう意識は高かったと思います
「そうですね。気持ちよりやり方の問題かもしれません。やり方といえば、大分は強固なブロックを敷いて守っていたので、昨日のようにただ攻めるだけでは難しかったかもしれないですね。ワンツーや斜め位置にいる選手からのロビングなどはできていたのですが、決めきれなかった。うちのように、ゴール前でスペシャルな選手がいない場合、やはりミドルレンジから強いシュートがないとブロックを剥がして決定機を作るのは簡単ではない。もう1つ、中盤で奪ってショートカウンターと言うのも有効なのですが、それは昨日はできていたんですよ。橋本もものすごいスルーパスを通したり。そして完璧に決まってネットを揺らした島田のシュートで、わたしは流れを含めて試合が決まったと思ったんですが、あれをオフサイドだといわれたらどうしようもない。」

Q:オフサイドではないように見えました
「オンサイドですね。島田よりも審判の手前にいた隆行がオフサイドポジションにいたので、審判は白いユニフォームというだけで思わずフラッグを上げたんだと思いますが、プレーに関与していない隆行の後ろにDFがいて、その後ろから出てきた島田は完全なオンサイドでした。」

Q:このところ誤審や疑惑の判定などでゲームを決められてしまうことが続いています。
「幸司のコメントじゃないですけど水戸はなめられてるんですかね?ジャッジに不平不満を言うのは好きじゃないんですけど、今年は4~5試合で、明らかな誤審によって勝点3が勝点0にされてしまっている感覚があります。誤審自体よりも、レフェリーが何をしてもチェック機構が機能せず、それどころかレフェリーに批判的なコメントや文書に対してペナルティーが課せられるなど、レフェリーを聖域化し、彼らのやりたい放題になってしまっている現状に不安を覚えます。」

Q:この試合で出足が良く一方的にボールを回せたのは気持ちの問題ですか?
「水曜にゲームをして大分に行っての試合ですからね。疲れていないはずはないので気持ちで走れていたと思います。」

Q:フレッシュな選手もいましたしね
「後ろに不安がないといったらウソになるので、ボランチから前線のところで激しいプレッシャーをかけて無理矢理にでもうちのペースで試合を進めたいという気持ちというかプランがはまりました。結果、代とヨンギがしっかりやってくれたし、プレスもはまって、ほぼ90分間うちのペースで試合ができていました。前がしっかり追うことでボランチの2人が前を向いてスペースを持って試合を回すことができましたし。点を取るというファクター以外は本当にパーフェクトに近い試合だったと思います。悔しいですね。」

Q:勝点や順位を除けば今後への更なる可能性が開けた試合ですよね?
「それ除いちゃいけませんけどね(苦笑)まあ、そうですね。恐らく代はこれまでの『ただのバックアップ』から、常に哲二のプランに浮かぶ選手になるでしょう。チャンスをしっかりモノにしたと思います。加藤が今期厳しいだけに、チームにとっても大きな収穫でしたね。退場した石神も、相手によって輪湖と競争になる、あるいはボランチと前のメンバー選びにもいい影響を与えられる位置に来つつあるかなといった感じですね。隆行も強引な突破からのシュートなど、1つトンネルを抜けた雰囲気がありました。」

Q:恐らく今のJ2で最も魅力的なサッカーを見せるチームのうちの1つだと思います
「魅力的というか、頑張れるサッカーをしていますね。ダイレクトを重ねて一気にゴール前に行く場面も多くなっていますし。長時間のプレスと高いポゼッションから、相手チームからリスペクトされているのもよく分かります。ただ、それだけに勝たないといけない。変な話、ここまでしっかりサッカーできるチームが上に行けないリーグにしたらいけない、と思います。我々には責任があると自負しています。もっと結果に対して貪欲にやらないといけませんね。」


以上

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