【J2:第11節 水戸 vs 徳島】シエ・キッチ助監督(水戸)記者会見コメント(12.04.30)
4月30日(月) 2012 J2リーグ戦 第11節
水戸 2 - 1 徳島 (13:04/Ksスタ/4,222人)
得点者:37' 加藤広樹(水戸)、89' 西岡謙太(水戸)、90'+2 徳重隆明(徳島)
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●シエ・キッチ助監督(水戸):
「まず最初にお話しておきたいのですが、試合前のスカウティングでも、そして試合を終えた今も一貫して我々が感じていることがあります。徳島はJ1昇格に値するチームだと言うことです。今日、水戸は90分間の中のほとんどを、徳島の整備されたディシプリンと高い個人能力によって翻弄されました。結果として水戸が勝点3を得ることになりましたが、今の我々の力では、徳島と5回戦ったら4回は負けると思いました。しかしながら5回のうちの1回が、リーグ戦に巡ってきた幸運と、厳しいシチュエーションを耐え抜く力が今の水戸には備わっています。悪い時に勝点を重ねられるというのは、どんなリーグ、どんなディビジョンにおいても、上位に行くための必須条件だと思っています。徳島とは違うアプローチになりますが、我々水戸も昇格争いに加わる権利があるのかな、と感じた試合でした。」
Q:試合間隔が短くフィジカルコンディションの悪い中で、加藤選手と出場停止明けの鈴木(隆)選手以外のメンバーが前節と一緒でした。不安はありませんでしたか?
「我々のチームの中で、スプリントとエンデュランス(持久力)を高いレベルで必要とするポジションである、ボランチとサイドバックの位置には若い選手が多いので不安は感じていませんでした。ベテランプレイヤーであるイチは、湘南戦はバランスの関係でアップダウンが少なかったので特に問題はありませんでした。徳島はメンバーが前節そのままだったので、鈍い動きの持久戦を想定しましたが、徳島のモチベーションが高かったのか我々の平塚での消耗が大きかったのか、ルーズボールへの対応で常に後手を踏むこととなり、見ていて非常に疲れる時間が長かったですね。ただ、フィジカルアドバンテージという意味では、カッチャン(加藤)の存在が試合を決めてくれました。高さで先制点を簡単にプレゼントしてくれましたし、高さで1点防いでくれました。2点分の感謝をしています。」
Q:その、今期初先発の加藤選手の評価はいかがですか?
「パーフェクトと言う言葉は好きではありませんが、今日の試合に関してはほぼパーフェクトでしょう。元々、シーズンを通してフルタイムで働く力を持っている選手なので、全く心配なくピッチに送り出しましたが、期待以上の働きをしてくれました。」
Q:疲労からダブルボランチが機能せず、徳島に中盤を制圧され苦しい展開になりましたね
「フランクはママの前でゴールも見せられたし、平塚で張り切りすぎてしまったんですね(笑)前半の終わりで替えても良かったんですが、将来有望なフットボーラーであるフランクには、苦しいコンディションを乗り切る経験もさせてやりたいと思い、少しだけ我慢しました。湘南戦の決勝ゴールのシーンように、苦しい中でも一瞬のキレとアイディアで相手に矢を射ることのできる存在なので、そこに期待した側面も当然あります。非常に重要なプレイヤーです。コンビを組む西岡も、フランクの疲労もあり良くはなかったのですが、アラートな場面ではしっかり走って、中盤から後方の崩壊を最小限に食い止めてくれました。2人のバランスが良くない時、水戸はボールがスムーズに回らなくなるのですが、今日も顕著でしたね。しかし原因は間違いなく疲労とはっきりしているので、大きな問題ではありません。もちろん、勝てたからこそのコメントです(笑)」
Q:替わって入った石神選手のデキが秀逸でした
「予想を上回るパフォーマンスでしたね。守備という最大の持ち味以外に何か1つ武器を身につけて、フランクと西岡のポジションを脅かして欲しいものです。」
Q:中盤でボールが回らなかったためにビッグチャンスは少なかったですね
「パスが繋がらない日は、どうしてもカットを用心し速く厳しいパス(そしてミス)が多くなるのですが、ミドルサードでルーズボールをマイボールにできた数少ない機会で、どうしても次のチョイスが厳しいプレーが多くなってしまいました。理想を逸れた軌道から美しいフィニッシュに繋げるのは難しい。繰り返しになりますが、一番原因は疲労です。ただゲーム中に選手自身が考えて、フィジカルコンディションが良くない時の運び方―普段の経由地を1つ飛ばすなど ―ですが、いい方向に微修正をして行けていたと私には見えました。前線の選手が痺れを切らさずに準備をしていたのでしっかり反応し、いくつかの効果的なファウル奪取があり、そこで得たセットプレーの内の1つが先制に繋がりました。去年までだと『回らないな、面白くないな』で90分を過ごしてしまったと思います。アクシデントから生まれた苦しい状況ですが、きちんと消化し前進してくれたことは大いに評価しています。」
Q:ピンチの多かった展開で守備陣の奮闘が目立ちました
「ハイボールの対応が中心だったカッチャンと対照的に、シオ(塩谷)とコージ(本間)にはハイレベルなアンティシペーション(予測・読み)が幾度となく求められました。勇気を持って立ち向かってくれたと思います。また、サイドバックの2人はもちろんですが、アタッカー陣も含めて、疲労の中チームの約束事である素早いリトリートをきちんと遂行してくれたのが、失点はPKの1点のみという結果に繋がりました。でも今日はコージです。コージの日でしたね。今までのほとんどの試合で、90分を終えてロッカーに戻ってくると、コージは涼しい笑顔で『今日もヒマだったぞコノヤロー!』とみんなを笑わせていましたが、今日はそれとは違った充実した笑顔を見せてくれました。連戦に一番影響の無いゴールキーパーですが、今日の試合では誰よりも神経をすり減らし、本当に疲れたはずです。しかし同時に、スタンドお客さんは、一番好きなコージのワールドクラスのスーパーセーブの連続を見られて、攻撃機会の少ない試合にもかかわらず幸せだったと思います。そうでしょう(笑)?」
Q:最後の最後でPKを与えてしまい、ラッキーな2点目が大きな意味を持ちましたね
「まったくですね(笑)なんだかラッキーな2点目で簡単にトドメをさせてしまったなあという感想を持ったのですが、ここまで頑張ってきた西岡への神様からの祝福であり、チームへのご褒美だったんですね(笑)Don't whistle till you are out of the wood.(安心できるまで喜ぶな、的な意)ですね。やはりフットボールの神様は一筋縄ではいきません。あの場面で、この試合最高の落ち着きを見せた西岡に心から感謝しています。次節はサスペンドとなるので、涼しい部屋でワインとチーズを嗜みながら岐阜戦を見てもらいましょう(笑)」
Q:これでチームは3連勝で上位確保に成功。自信になったんじゃないですか?
「自信は、1月と2月のトレーニングで得たものが未だに最大ですね。そのベースに、試合で得る自信と経験、それに反省を加味させていくのです。その作業はシーズンを通して、あるいはシーズンをまたいで続きますが、今年は昇格が目標なので、大まかな部分に関しては次の5月、できれば5月の中旬までにクローズしたいと思っています。チームの戦い方というベースに関してはテツジ(柱谷監督)により4月上旬で完成に近いレベルにきています。今後は、その時その時でチームに必要となる部分のファンクショナルトレーニング(特定のポジション・アクションについての、専門性の強いトレーニング)や、メンタル・フィジカルコンディションをいかに高く保つかが課題になってきます。日本の夏は暑くて湿気が高いので、我々のような厚いサブを持てないチームには特に必要になってきます。選手たちは、順位のことは意識せず、目の前の1勝を確実にという気持ちで戦ってくれています。我々も含め、特にこの過密日程の中で、次の1戦、岐阜戦に向けて最大限の準備をするだけです。ベース作りに成功しつつある中、最大の障壁、銀河系FC岐阜との対戦が非常に楽しみです。」
Q:その岐阜戦ですが、出場停止の西岡選手以外にもメンバー変更はありそうですか?
「どうでしょう。決めるのは監督なので分かりませんが、カップ戦を戦うヨーロッパのクラブのような日程を、ターンオーバーできる層を持たない我々が一定のパフォーマンスで戦うのは難しいと思います。議題に上ったフランク以外にも数人、大きな疲労が見られましたので、いくつかの変更があっても私は驚きません。幸い、コータ(吉原)のコンディションがどんどん上がっていますのでチームに大きな力をもたらすと思いますし、他に今日長い時間の目処がついた石神など、開幕時よりチーム全体の押し上げは成功しています。誰が出ても、水戸で待つサポーターの皆さん、岐阜に来てくれるサポーターの皆さんの期待に応えるプレーを見せてくれると思います。残り2戦はより一層ハードなものとなりますが、サポーターの皆さんの力をお借りしながら、最高の結果で乗り切りたいです。今日はどうもありがとうございました。女性の皆さん、日焼けのアフターケアをお忘れなく。」
以上
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Q:塩谷選手の試合後コメントでの、渾身のダジャレについても一言お願いします。
返信削除甘い(つ#`ω´)つ
返信削除あれ、狙ったとしたら塩谷じゃなくてたくやっちw